経  営  談  話  室 
【経営談話室 Vol.5】
 
 新たなスタートに向け1つになってパワーアップ!
 
株式会社 千葉ステーションビル
     飯塚社長に聞く
 
 千葉駅ビル「ペリエ」の運営会社「(株)千葉ステーションビル」と稲毛・西千葉両駅のショッピングセンター「めりーな」の運営会社「総武ステーション開発(株)」は去る7月1日付で合併されました。
 今回の経営談話室では、このたびの合併により存続会社の(株)千葉ステーションビル代表取締役社長 飯塚 清氏に合併の目的、今後の経営方針などについて伺いました。
 
‥‥‥このたび両社は合併されたようですね
 はい、(株)千葉ステーションビルと総武ステーション開発(株)が平成14年7月1日をもって合併いたしました。存続会社は(株)千葉ステーションビルになりました。

‥‥‥両社の概要についてお聞かせください

 (株)千葉ステーションビルは昭和36年8月に設立、駅ビルの開業は昭和38年4月28日です。この4月28日というのは、旧千葉駅が現在の地に移転して新しい千葉駅が開業した日です。この日に合わせて千葉ステーションビルが完成し営業をはじめました。
 当時は、6階建ての建物で当時の建物としてはめずらしく円形の回転式展望台がありました。7〜8分で1回転しましたが好天気のときはこの展望台から東京湾や富士山がよく見えたそうです。
 それだけ当時としては周辺に大きな建物がなかったし、ある意味では超近代的な駅ビルでもあったのでしょうね。
 千葉駅の移転が決まったときに、駅だけでなく買物ができるような駅ビルもつくりましょうよ、ということになって地元の総意として駅ビルができ、出発したのです。
 設立時の社長さんは、千葉市長の宮内三郎さんでした。国鉄はこうした事業に出資できなかったので、地元の有力企業の皆さんに出資していただいたのです。まさに"地元主導の駅ビル"という形でスタートしました。それ以来、千葉駅をご利用いただく皆様をはじめ市民の皆様から愛され、皆様と密着した形で営業をさせていただいております。
 来年でちょうど開業40年になりますが、このように長い間続けてこられたのも皆様から信頼され、ご愛顧のお陰と感謝申しあげます。
 この間、大きな改装を3回ほど行い、昭和60年3月には総武本線側の高架下にカーニバル館を開業いたしました。
 一方、総武ステーション開発(株)は、稲毛駅・西千葉駅の高架下のショッピングセンターを運営しております。当社の設立は昭和55年4月で、開業は「めりーな稲毛店」が昭和56年5月、「メリーナ西千葉店」が昭和57年4月です。当社の設立に当っては国鉄、千葉市、千葉商工会議所等が中心になって出資をいただきました。この頃にはもう国鉄が出資できるようになったのです。両駅のショッピングセンターも20年余りに渡って地元の皆様に親しまれご利用いただいているところです。
 以上2つの会社のテナンント数と年間売上は、(株)千葉ステーションビル(千葉駅ビル)が、151店舗、165億円。総武ステーション開発(株)(稲毛駅・西千葉駅SC)が108店舗、72億円。合わせると259店舗、237億円になり、大型に近いショッピングセンターということが言えると思います。

‥‥‥合併の目的についてお聞かせください
 千葉駅・西千葉駅・稲毛駅この3つの駅は3.3kmの近距離にあります。つまり、3つのショッピングセンターが3.3kmの中でそれぞれ競合しあっているわけです。そして、今までは3つのショッピングセンターを2つの会社で運営してきたわけです。
 千葉駅ビルのペリエカード会員は現在15万人おりますが、そのお客様の40%は中央区と稲毛区のお客様なのです。
 したがって、厳しい商業環境が続く中、これらのショッピングセンターをより効率的に運営して、お客様にサービスを提供していくためには、やはり合併した方がいい会社になるという判断のもとで合併させていただきました。

‥‥‥他のショッピングセンターと駅ビルとはどういう特色があるのでしょうか
 駅ビルの大きな特色は、駅という集客の場所をもっているということ。これを最近の言葉ではコアコンピタンス(戦略的な核、または、その企業がもっている強み、という意味)と言っておりますが、このコアコンピタンスが他のショッピングセンターと違うところです。
 現在の1日の乗降客は千葉駅が約21万人、稲毛駅が約11万人、西千葉駅が約5万人です。このように多くの人々が乗り降りするわけですから、こうしたお客様に対して利便性のあるフィットした商品をいかに提供していくかということが、我々の企業の命運を左右するものと考えます。
 車社会ですから郊外型のショッピングセンターへ行く場合はそれなりに目的をもって行くわけですね。ところが、21万人乗り降りするお客様(駅利用者)に魅力あるものを提供しさえすれば買っていただくチャンスは多くなるわけです。超高級衣料などはデパートにお任せして、私どものところでは、より生活に密着した商品、例えば、日常お使いになる食料品、日用雑貨、くすり、書籍など、ファッション性のある商品もあまり高級ではなくてカジュアルなものを提供していく、この点が駅ビルの特色ですね。一言で特色と言えば、"生活支援型のショッピングセンター"ということが言えると思います。

‥‥‥今後、流通戦争はますます激しくなると思いますが、駅ビルとしてどのように生き残ろうとしておりますか。
 一昨年には外資系小売企業のコストコホールセールやカルフールが幕張に出店したり、千葉三越さんが地下の売場を改装したり、外資系ディスカウンターのみならず国内のディスカウンターも続々出店するなど外資も入り乱れてまさに流通戦国時代ですね。こうした傾向はますます激しくなると思います。
 このような状況の中で私どもの対応は、一言でいうなら、"市場にすなおに従う"ことだと考えております。
 言い換えれば私どものショッピングセンターに対してお客様のニーズがどこにあるのか、ということを的確に掴んだうえで、商品構成やテナントの構成を考え、顧客サービスをきちっとやっていくこと、このことに尽きると思います。
 しかもお客様のニーズというものは日々刻々変化していくわけで、それにすばやく対応できる体制をいかに構築していくか、このことが生き残る方策だと考えております。

‥‥‥本日は、お忙しい中、貴重なお話を賜りありがとうございました。このたびの合併を機に、JR千葉駅を中心とする3つのショッピングセンターがますます魅力のあるショッピングセンターとしてご発展されますようお祈り申しあげます。

 
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