経  営  談  話  室 
【経営談話室 Vol.8】
 
 住空間のトータルプロデュースを展開して急成長
 
株式会社 新日本住設コーポレーション
     佐伯社長に聞く
 
 住宅関連設備の販売を主体として、平成9年7月に僅か3名で創業。以来、長引く不況下で販売不振が続く中、2年程前から経営方針を転換。販売中心からサービスに特化。会員制のホームサービス事業を展開して急成長中。業績も右肩上がりで、現在の従業員も550名に。
 今回は、37歳の若き実業家(株)新日本住設コーポレーション 代表取締役 佐伯正敏氏を訪問してお話を伺いました。
 
‥‥‥創業の理念について
 私は、瀬戸内海の小豆島の出身です。住宅関連会社の営業を約10年間勤めたあと、平成9年7月に今の会社を3名で設立いたしました。設立当初は住宅機器の販売をメインとしていましたが、長引く不況下で思うように売れない。売れないところを無理に売ろうとするから大変なんだ。それならば、売ることよりもサービスに特化しようと経営方針を転換したのです。まず、住宅の水廻り関連から始めようと考え、住宅配管の掃除やハウスクリーニングのサービスをメインとして他社よりも低価格で始めました。
 口先の営業ではなく、汗を流して一生懸命いいサービスをさせていただいて、とにかくお客様との信頼関係を築こう、その上で長く付き合っていただけるお客さんになっていただこう、こうした理念のもとに平成13年10月に「ぜろまる」事業(会員制による総合リフォームサービス)を展開しました。

‥‥‥従業員も大幅に増えているようですが、従業員の採用、教育は
 従業員の採用に当っては、新卒並びに20歳から55歳までの中途採用を随時に実施して能力と個性にあった職種に就いてもらっています。
今は、このような雇用情勢ですから特に中途採用者からはたいへん感謝され喜んで働いてもらっています。現在の平均年齢は30代半ばくらいですね。
 私の従業員に対する考えは、何よりもまず、同じ志をもつ仲間として一緒に成長していきたいという考え方なんです。ですから、管理をするというような考えはありません。
会社と社員は一身同体という考え方ですから、深い付き合いもしていますし、社員は家族と居る時間よりも会社にいる時間の方が逆に長い場合もあります。
 従業員の教育としては、外部から講師を招いて、初級、中級、上級のコースを設定してて実施しています。教育というと、"教える側"と"教えられる側"という形になってきますので、そうした教育ではなく、"仕事とは何だろう"ということをお互いが十分に会得出来るような内容にしています。

‥‥‥社是は、五働訓『働夢 働愛 働楽 働喜 働笑』
 弊社では五働訓 『働夢 働愛 働楽 働喜 働笑』ということを社是として掲げておりますが、このことは、色々な意味があって、会社で働くということは、生活のため、賃金を得るためにのみ働いているのではない、夢をもって働く人間が集まり、お客様に愛情を注ぐことによって、我々は日々楽しく働くことができる。喜んだり、笑ったりそんな働きもできる。それだからみんなで頑張ろうじゃないか。そう言う主旨でもって、これを作り、社員に徹底しています。

‥‥‥現在の業況とこれからのホームサービス事業について
 平成14年2月期は、この"ぜろまる事業"が急成長したことから、法人申告は7億円強を計上するに至りました。平成14年2月期の年商は35億円、今期(平成15年2月決算)は50億円位は達成できるかと思います。
営業所は順次拡大を図っており、現在、幕張の本社を中心に関東地区に18ヶ所ありますが、来年は8店舗くらい新規開設を予定しております。
 今、我々の住宅関連業界では、新築住宅のだぶつきが全国で400万棟あるといわれています。今後は、新築住宅の着工が少なくなり、リフォーム市場の割合が増える傾向にあります。現在、リフォームの市場規模は16兆円ともいわれています。
 高度経済成長のときは各ハウスメーカーはどんどん建てて供給してきましたが、今のように、これだけ賃金が横ばいか、むしろ減ってきてローンを組む人もいなくなって、少子高齢化がすすむとますます住宅のだぶつきは多くなってきて、建てる時代から家を長持ちさせて成長させていく時代に変わりつつあるのです。
こうした傾向から、各住宅関連会社はリフォーム市場にこぞって参入してきている、という状況があります。
私たちの年代までは、土地を買って1戸建てのマイホームを持つことが夢であったと思います。そのために一生懸命働いてきたと思いますね。このシステムが崩壊してきていると思います。
今までは、物がない時代でしたからマスビジネスができたのですが、今は、マスビジネスはむつかしくなり、多様化した個々の消費者の志向に合ったものを提供させていただく時代になっているのです。
 今後は、60歳以上の人が半分位になるといわれていますが、高齢の方には自分で工事が出来なくなってくる。そういう部分を我々がパートナーとして、やらせていただく。それは便利屋ではないのです。困った部分や、こだわりのあるリフォームまで行うという少しユニークな考え方です。
 我々の業界は車や家電とかに比べて非常に遅れている産業なのです。衣食住の中でも住宅というのは、非常に遅れてしまっている。10年は遅れていますね。わかり易くいうと、集合住宅の場合は、管理費、共益費をきちんといただいて計画を立てて管理していますね。個人の住宅はどうかというと、何もないのです、自分自身で管理をしなくてはなりません。今ですら新築でも10年保証はできましたが。
 今、町の工務店は仕事がなくて困っていますが、今、私が考えていることは、各工務店と組んで住空間の中のネットワークを構築して仕事をやらせていただく。こういうことも考えています。
 今は、色々な情報がありすぎて、消費者はどれか正しい情報なのかわかりにくい状態でもあると思います。
 弊社では、快適な住空間の創造を具体的に、しかも明確に呈示して、皆様から信頼され、皆様とともに成長していきたいと考えております。

 
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